ガスコンロを安全にご使用いただくために
ガスコンロは、設計上の標準使用期間を10年と算定しておりますので、製造年から10年を目安に、点検またはお取り替えをおすすめします。
ガスコンロを使用するときに気をつけていただきたいことや、つい“うっかり”してしまいがちなことをまとめました。
揚げものの調理中は、目を離さないようにしましょう。
キッチンを離れるときは、必ず消火を!
急な来客や電話などでキッチンを離れるときは、コンロやグリルの火を消すようにお願いします。調理中は、その場を離れないようにしてください。特に天ぷら油は短時間で燃え上がり火災にいたるおそれがあります。
揚げもの調理は必ずセンサー側で!
調理油過熱防止装置(センサー)のついているコンロをお使いの場合、揚げものは必ずセンサー側でご使用ください。(Siセンサーコンロの場合は全てのバーナーにセンサーがついています。)センサーが鍋底の温度を直接検知して、油の温度をチェックしています。また、センサーが正常に作動するために、鍋底の付着物(汚れなど)はきれいに取り除いてください。
◎センサーを絶対に取り外さないでください。火災などの原因となり、大変危険です。
コンロの周りやグリルの排気口の上にモノを置かないようにしましょう。
つい、ちょっと置いてしまいがちな危険なモノにご注意!
ペットボトルや調理油などをコンロの周りに置くと火災の原因になります。また、スプレー缶やカセットコンロ用ボンベなどは、熱で缶内の圧が上がり、爆発するおそれがありますので、特にご注意ください。また、グリルの排気口もふさがないようにご注意ください。
吹きこぼれなどは、素早くふき取りましょう。
吹きこぼれなどは、濡れているうちに!
吹きこぼれなどがありましたら、濡れているうちにふき取ってください。その際は、やけどなどに十分ご注意ください。お手入れに使用された洗剤などは、残らないようによくふき取ってください。
コンロ内部に洗剤などが入らないように!
天板などをお手入れされる時は、内部に洗剤や水などが入らないようご注意ください。内部に洗剤や水などが入ると内部の部品を腐食させ故障や火災の原因となることがあります。
コンロをお使いになるときは、窓を開けるなど必ず換気をしましょう。
きれいな空気で、楽しいクッキング!
コンロの火が正常に燃焼するためには、新鮮な空気が必要です。コンロをお使いになるときは、窓を開けるもしくは換気扇を回すなどして、必ず換気をしましょう。(換気が不十分な状態で使用すると、一酸化炭素(CO)中毒になるおそれがあります。)
冬は特にお気をつけください!
特に冬場など、ストーブなどで暖房している場合は、コンロの火がつきにくくなることがありますので、空気の入れ替えをお願いいたします。
調理以外でのコンロのご使用は、絶対にやめましょう。
コンロは、乾燥機や暖房機ではありません!
キッチン手袋や濡れタオルを乾かしたり、寒いときに暖を取るためにコンロを使うのはやめてください。思わぬ火災の原因となります。
市販の補助具などを使用しないでください!
メーカー指定以外の市販の補助具やアルミ箔製の汁受皿を使用されると不完全燃焼や異常燃焼のおそれがあります。(メーカー指定以外の補助具については、安全性の確認がされていないものがあります。)また、天板の変色の原因にもなります。
衣類などへの引火に気をつけましょう。
調理中の袖口などへの引火にお気をつけください!
長袖の服やパジャマなどゆったりした服で調理されているときに、気づかないうちに袖口に火がついてしまった、というケースがあります。大変危険ですので、調理中は気をつけてください。
◎特に、ご高齢の方はお気をつけください。
調理をするときは、安全に配慮した服装で!
調理をするときには、安全に配慮したエプロンや衣類のご使用をお願いします。特に、袖口の広がったブラウスや和服の袖などには袖口用のバンドなどご利用いただくなど、安全への配慮をしてください。
「ガスコンロを安全にご使用いただくために。」は、第三者の有識者による「パンフレット作成検討委員会」からのご意見をいただきながら作成いたしました。
パンフレット作成検討委員会
◎委員長/向殿 政男
明治大学名誉教授 元消費者庁事故情報分析タスクフォース座長
◎委員/名古屋 俊士 他3名
早稲田大学 理工学術院 教授
その他消費者団体及び消費生活アドバイザーの皆様にもご意見をいただきました。
出典:パロマ厨房機器総合カタログより